イスラーム地域研究5班

「移動とネットワーク」研究会の報告

平成11年1月18日(月)16:40-18:00に慶応義塾大学三田キャンパス大学院棟346号室において以下のような研究発表をおこなった。報告者とその演題は次の通り。

  1. 前田弘毅(東京大学大学院博士課程)「最近のコーカサス情勢」
  2. 松長昭(文京女子短期大学非常勤講師)「昭和13年のイスラム政策と極東のタタール人」 

前田報告は、1998年秋にアルメニア、グルジァへの出張、学会参加をふまえてホットな最近のコーカサス情勢を述べたもので、史料の所在、研究者の問題関心のあり方を興味深く紹介した。松長報告は日中戦争が勃発した前後の時期における日本のイスラム政策を在日タタール人の問題をからめて論じ、日本における本格的なイスラム政策の形成について新しい史料から光をあてるものであった。参加者は坂本勉、羽田正ほか全部で10人であった。

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