イスラーム地域研究5班

イスラーム地域研究グループ5a

サライ・アルバム第1回研究会

日時:平成10年5月30日(土)13:00-17:00

会場:東京大学文学部アネックス

参加者:

レギュラー・メンバー(敬称略)

杉村棟(龍谷大学)、村野浩(東海大学)、小柴はるみ(東海大学)、関喜房(東海大学)、小林一枝(早稲田大学)、山下王世(筑波大学・博士課程)、ヤマンラール・水野美奈子(東亜大学大学院)

その他:

高橋忠久、永田真知子、野中徹・恵子、深見奈緒子、新井勇治

  

プログラム

1)サライ・アルバムの概要(水野)

A)研究対象とするアルバム

H.2152, H.2153, H.2154, H.2160 :トプカプ宮殿美術館には45冊のムラッカ murakka(muraqqa)と呼ばれる多種の書や絵画をまとめた書物がある。今回、研究対象とするのはその中の登録番号 H.2152, H.2153, H.2154, H.2160 の4冊である。

B)アルバムの通称と登録番号

今日ではこの4冊のアルバムの通称としてサライ・アルバム、イスタンブル・アルバム等がある。

C)各巻のフォリオ(folio)数と絵画数

D)アルバム各巻の特色、主な内容等

[H.2152] 680 x 500 , folio 98, 絵画 361, 書 114

[H.2153] 502 x 338, folio 199, 絵画 546, 書

[H.2154] folio 148、絵画 144

[H.2160] 507 x 347, folio 90, 絵画 131

E)アルバム関連・展覧会一覧

2)研究会の方針

共同研究:文献・画像データーベースの作成(小林)

個別研究:レギュラー・メンバー紹介。各人、アルバム研究に当たっての抱負を述べる。

 

3)これまでのサライ・アルバム研究(水野・杉村)

アルバムの絵画についてドクター論文を提出した杉村より、その研究の概要について説明。欧米の学者の研究と、東洋人の学者の視点の違いを指摘。未開拓の研究領域が多く残されていることを示した。

(註)研究史そのものは次回、水野がまとめて述べることとなった。       

4)アルバムに含まれる絵画・書のスライドを見ながら、意見交換。各自の課題となりそうなことを模索。

次回の研究会は7月18日頃ということを申し打ち合わせ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5jimu@culture.ioc.u-tokyo.ac.jp