イスラーム地域研究5班

 

班の事務局

東京大学東洋文化研究所8階西アジア部門室

〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1

Tel.&FAX:03-3815-9565(直通)

E-mail:5jimu@ioc.u-tokyo.ac.jp

事務取扱い時間:月曜〜金曜日(10:00-17:30)

事務局責任者

羽田正

事務担当者

西園寺彩子


イスラームの歴史と文化

 

<イスラームの歴史と文化>という研究題目を与えられた5班は、研究のより一層の効率化、活性化を図るために大幅な組織替えを行い、1999年度から新たな体制でスタートすることになった。

本班の研究が目指すところは以下の3点である。

  1. 「イスラーム地域研究」の1班から4班までが、現代のイスラーム世界やそこで生きる人々を直接の研究対象とするのに対して、5班は現代のイスラーム世界やムスリム社会が形成されるに至った歴史的、文化的背景を明らかにすることを目指す。それは、重層的な構造を持つ現代イスラーム世界の基層部分を研究することと言い直すことも出来よう。
  2. 本班で行われる研究は従って、史料学や文献学的な成果だけで満足するものではなく、現代世界やそこで起こる様々な問題を常に意識したものでなければならない。そのような視点を持ってこそはじめて、本班の研究は「イスラーム地域研究」プロジェクトに貢献できる。
  3. 交通や通信手段の飛躍的な発達に伴って、研究の国際化はきわめて容易になった。本班は国際ワークショップや現地調査を積極的に実施し、その成果を世界に向けて発信してゆく。

 

新しく組織された3つの特色ある研究グループのうち、aグループ<イスラームの美術と学芸>は、イスラーム世界が生み出してきた多彩な文化や学芸について、窯業、絵画、知の伝達という3つの方向からアプローチを試みる。bグループ<地域間交流史の諸相>は、イスラーム世界とその周辺諸世界が互いにどのように接触し、影響を与え合ってきたのかを研究テーマとする。具体的には、地域の境界を越えて動く人やモノに焦点を合わせ、そこに見られる地域間交流のメカニズムが検討される。cグループ<比較史の可能性>は、原理的モデルに立ち返って、中東・中央アジア、東南アジア、中国の諸現象の比較を試みる。具体的なテーマとしては、所有、市場、契約などが考えられている。

以上の3つの研究グループ独自の研究活動とは別に、5班全体の共通のテーマとして「布の文化史」が設定される。aグループは美術工芸品として、bグループは地域間交流の手段として、cグループは比較のアイテムとして、「布」を取り上げ、実地調査と各グループによる多様なアプローチを用いて「布」をめぐる問題を総合的に考察する。

羽田正

東大・東洋文化研究所

E-mail: haneda@ioc.u-tokyo.ac.jp

 

 

5jimu@culture.ioc.u-tokyo.ac.jp