東京大学東洋文化研究所

班研究

P - 7 「 東アジアにおける「民俗学」の方法的課題 」

  • 主任;菅豊

  • 概要:

    民俗学は近代という時代状況のなかで生まれ、それに強く拘束されてきたことが大きな特徴である。さらに、その時代状況のなかで、世界の至る所で「いくつもの民俗学」が勃興してきたことが、もう一つの特徴となっている。民俗学は、それぞれの国家や地域おいて、それぞれ異なる近代的状況に拘束されて生まれた「ヴァナキュラー(vernacular)」な文化の理解とその復興運動、そして、その運動を自己で学問化した運動なのである。
    本研究では、世界各国の「民俗学」の方法や対象、ジャンル、目的、歴史的発展を比較検討することにより、民俗学という学問運動の現在的な可能性を考究する。さらに、世界の民俗学における、東アジアの民俗学の特徴と、その特徴を生み出した要因について精察する。

    南   根 祐  韓国「民俗学」と植民地主義および民族主義
    中 野   泰  ポストコロニアル時代の韓国「民俗学」発展史
    岩 本 通 弥  表象としての日本・韓国「民俗学」
    菅     豊  表象としての日本・中国「民俗学」
    周     星  中国「民俗学」の形成史
    田 村 和 彦  中国「民俗学」と国家の関係
    門 田 岳 久  ヨーロッパ「民俗学」のアジアへの影響
    陳   志 勤  中国「民俗学」と文化政策
    西 村 真志葉  中国「民俗学」の方法
    小長谷 英 代  アメリカ「民俗学」における東アジア研究
    平 山 美 雪  アメリカ「民俗学」におけるアジア文化の表象

研究活動報告・研究成果