書籍紹介

伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留 責任編集『世界哲学史 別巻――未来をひらく』(ちくま新書)

出版社による紹介

 

 古代から現代までの『世界哲学史』全八巻を踏まえ、論じ尽くされていない論点、明らかになった新たな課題について考察し、未来の哲学の向かうべき先を考える。

(筑摩書房HPより)

目次

はじめに 中島隆博
Ⅰ 世界哲学の過去・現在・未来
第1章 これからの哲学に向けて――『世界哲学史』全八巻を振り返る 山内志朗×中島隆博×納富信留
1 『世界哲学史1――古代Ⅰ 知恵から愛知へ』
2 『世界哲学史2――古代Ⅱ 世界哲学の成立と展開』
3 『世界哲学史3――中世Ⅰ 超越と普遍に向けて』
4 『世界哲学史4――中世Ⅱ 個人の覚醒』
5 『世界哲学史5――中世Ⅲ バロックの哲学』
6 『世界哲学史6――近代Ⅰ 啓蒙と人間感情論』
7 『世界哲学史7――近代Ⅱ 自由と歴史的発展』
8 『世界哲学史8――現代 グローバル時代の知』
第2章 辺境から見た世界哲学 山内志朗
1 辺境から見た世界哲学
2 辺境とは何か
3 源泉としての辺境
4 哲学における辺境
5 非中心への希求としての世界哲学
第3章 世界哲学としての日本哲学 中島隆博
1 空海へのリフ
2 フィロロジー
3 世界崩壊と自我の縮小
4 古さはいくつあるのか
5 反復せよ、しかし反復してはならない
6 世界戦争と生
7 戦後の日本哲学の方位
第4章 世界哲学のスタイルと実践 納富信留
1 哲学のスタイル
2 テクストと翻訳
3 世界哲学の実践
Ⅱ 世界哲学史のさらなる論点
第1章 デカルト『情念論』の射程 津崎良典
第2章 中国哲学情報のヨーロッパへの流出 井川義次
第3章 シモーヌ・ヴェイユと鈴木大拙 佐藤紀子
第4章 インドの論理学 志田泰盛
第5章 イスラームの言語哲学 野元晋
第6章 道元の哲学 頼住光子
第7章 ロシアの現代哲学 乗松亨平
第8章 イタリアの現代哲学 岡田温司
第9章 現代のユダヤ哲学 永井晋
第10章 ナチスの農業思想 藤原辰史
第11章 ポスト世俗化の哲学 伊達聖伸
第12章 モンゴルの仏教とシャーマニズム 島村一平
第13章 正義論の哲学 神島裕子
あとがき 中島隆博
編・執筆者紹介
人名索引

情報

伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留 責任編集
『世界哲学史 別巻―未来をひらく』
勁草書房, 386ページ 2020年12月 ISBN: 978-4-480-07364-8

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