安冨歩、深尾葉子編 『「満洲」の成立 -森林の消尽と近代空間の形成-』 (名古屋大学出版会)
紹介
東文研東アジア第一研究部門、安冨歩教授の共著書『「満洲」の成立 -森林の消尽と近代空間の形成-』が名古屋大学出版会より刊行されました。
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内容
生態系から経済・政治・宗教まで
赤い夕日と凍てつく大地、森を切り裂く鉄道と疾駆する馬車、特産の大豆と独自の紙幣、大商人と移民、廟会とペストなど、相互のダイナミックな連関を解き明かし、中国本土とは異なる社会システムとその形成過程を初めてトータルに捉えた画期的著作。
(帯より)
目次
- 序章 バイコフに捧ぐ(深尾葉子)
- 第I部 密林を切り裂く鉄道
- 第1章 タイガの喪失(永井リサ)
- 第2章 鉄道・人・集落(兼橋正人・安冨歩)
- 第3章 凍土を駆ける馬車(永井リサ・安冨歩)
- 第4章 タルバガンとペストの流行(原山煌)
- 第II部 すべての道は県城へ
- 第5章 県城経済(安冨歩)
- 第6章 県流通券(安冨歩)
- 第7章 廟に集まる神と人(深尾葉子・安冨歩)
- 第III部 新たな権力構造の創出
- 第8章 国際商品としての満洲大豆(安冨歩)
- 第9章 営口(松重充浩)
- 第10章 奉天(上田貴子)
- 第IV部 比較の視点
- 第11章 山東の小農世界(深尾葉子)
- 第12章 スキナー定期市論の再検討(安冨歩)
- 第13章 中国農村社会論の再検討(深尾葉子・安冨歩)
- 終章 森林の消尽と近代空間の形成(安冨歩)
情報
安冨歩、深尾葉子編 『「満洲」の成立 -森林の消尽と近代空間の形成-』
名古屋大学出版会, 2009年
東洋文化研究所教員の著作