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離任研究会「概念を規定して、現象を読みとく-ウ類と人間とのかかわりの事例から-」(卯田 宗平 講師)のご案内

日時 / Date: 2015年9月17日(木)13:30-15:00 / 1:30 – 3:00 pm on Thursday, 17th Sep 2015

会場 / Venue東京大学 東洋文化研究所 3階 大会議室 / Conference room 303 (3rd floor), Institute for Advanced Studies on Asia, The University of Tokyo

題目 / Title :概念を規定して、現象を読みとく-ウ類と人間とのかかわりの事例から-

発表者 / Speaker :卯田 宗平 (東洋文化研究所・講師) / UDA Shuhei (Lecture, IASA)

司会 / Chairperson:池本 幸生 (東洋文化研究所・教授) / IKEMOTO Yukio (Professor, IASA)

使用言語 / Language: 日本語 / Japanese

概要 / Abstract
  本発表では、動物と人間とのかかわりを問い直すための概念を提示し、その概念を応用して別の事例を検討する。 対象とする事例は、鵜飼い漁で利用されるウ類(カワウ・ウミウ)と漁師との関係である。これまで、動物と人間との関係をめぐる人類学的研究では、ヤギやヒツジ、ブタといったいわゆる「生業の対象」としての動物が多く取りあげられてきた。 我われ人間に肉や毛、毛皮、乳などを提供するそうした動物たちは人類の発展を考えるうえで重要である。 ただ、動物のなかには、人間の目となり、耳となり、手となり、足となることで我われの生活や生業を支える動物もいる。いわゆる「手段」としての動物である。 鵜飼い漁のウ類も「手段」としての動物に該当する。今回の発表では、中国の鵜飼い漁の調査で観察した結果を明示しながら、①「手段」としての動物と人間との関係について新たな概念を提示し、②その概念を切り口に日本の鵜飼い漁の事例を検討する。また、今後の研究の方向性も述べる。

担当:卯田



登録種別:研究会関連
登録日時:WedSep218:10:182015
登録者 :卯田・山下
掲載期間:20150903 - 20150917
当日期間:20150917 - 20150917