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東文研セミナー「パブリック民俗学とパブリック人類学の対話可能性」のご案内

下記のとおり、東文研セミナーを開催いたします。事前申し込みは不要ですので、ふるってご参加ください。

●日時:2013年12月15日(日),13:00〜

●場所:東京大学東洋文化研究所3階第一会議室

●発表者:
  ・菅豊(東京大学東洋文化研究所教授)
    「public folkloreから公共民俗学へ―人びとの、人びとによる、人びとのための知識生産と社会実践」
  ・関谷雄一(東京大学大学院総合文化研究科准教授)
   「応用人類学と公共人類学―開発援助と被災者支援にみる情報共有の重要性と難しさ」

●コメンテーター:俵木悟(成城大学文芸学部准教授)・河合洋尚(国立民族学博物館助教)

●コーディネーター:河合洋尚・菅豊


●趣旨:
近年、公共性論、市民社会論が席巻し、学問と社会との連携を求める声の高まりを受けて、「公共哲学」「公共社会学」「公共考古学」「公共民俗学」「公共人類学」など、ディシプリンに「公共」の文字を冠する学問分野が数多く登場している。しかし、互いの理論・方法論についての対話は、これまでほとんどなされてこなかった。とくに、民俗学と人類学(民族学)は、いずれもフィールド(野)における聞き取り調査を基盤としており、かつては同じ「ミンゾクガク」として歩みをともにしてきた隣接分野であったものの、両者の対話はまだなされていない―むしろ遠ざかっているようにもみえる―。人類学は海外の研究を主眼とした分野であると認識されがちであるが、民俗学でも海外研究は進められているし、何よりも社会との連携を求められる「公共人類学」では日本国内の研究が主要になっている。では、こうしたなかで「公共民俗学」と「公共人類学」は、どのような点で異なっているのだろうか。また、互いの経験をどのように参考とすることができるのだろうか。本シンポジウムは、これらの問題を起点に、両者の対話可能性(もしくは不可能性)について議論することを目的としている。なお、ここで「公共〇〇学」ではなく、「パブリック〇〇学」という用語を使うのは、日本語の「公共」と英語の「パブリック」とではニュアンスが異なるためであり、両分野が「パブリック」のあり方をどのように捉えていくのかという問題も議論の焦点となる。


●主催/共催:「新しい野の学問」研究会(科研「現代市民社会における『公共民俗学』の応用に関する研究―『新しい野の学問』の構築―」(代表者:菅豊)/日本文化人類学会課題研究懇談会/現代民俗学会/東アジア人類学研究会

担当:菅




登録種別:研究会関連
登録日時:WedNov2717:08:002013
登録者 :室井・藤岡
掲載期間:20131127 - 20131215
当日期間:20131215 - 20131215