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松田教授が米国ブルッキングス研究所で講演・討論

 松田教授が、3月13日に米国・ワシントンDCの政策シンクタンク、ブルッキングス研究所(Brookings Institution)の東アジア政策研究センター(Center for East Asian Policy Studies)で「習近平・蔡英文政権下の中台関係の手詰まり状態をどう理解するかーー『失われた機会』か、『新常態の始まり』か?」(How to Understand Cross-Strait Stalemate under Xi Jinping and Tsai Ing-wen: "A Lost Opportunity" or "The Dawn of A New Normal?")と題した講演を行い、他の専門家とともに討論を行いました。
 松田教授は同講演で、2016年に誕生した台湾の蔡英文政権と、中国の習近平政権が、何らかのコミュニケーションチャネルを通じて、互いの関係について交渉し、妥結しかけたことを指摘し、しかしながら手詰まり状態を打開し、関係の安定化に失敗したプロセスを明らかにしました。そして、この手詰まり状態を打開するため、今後もこのような試みがなされるとすれば、2016年の失敗は「失われた機会」位置づけられるが、このまま互いに内部からの批判を恐れて非妥協的で有り続ければ、それが新たな現状を形成し、「新常態の始まり」ととして位置づけられるようになるだろうと指摘しました。
 当日はワシントンの専門家を中心に約50名の参加者があり、中台関係や中国外交などについて活発な議論が展開されました。


当日の会議の内容は、以下のサイトから全て聞くことができます。
https://www.brookings.edu/events/cross-strait-relations-at-a-juncture-japanese-and-american-perspectives/

またボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語版や『中国時報電子版』からも取材があり以下のような報道がなされました。
http://www.voachinese.com/a/brookigs-institution-20170313/3764293.html
http://www.chinatimes.com/realtimenews/20170314002964-260408

なお、松田教授は本講演に関係する論文を『問題と研究』という学術誌で近く発表する予定です。



登録種別:研究活動記録
登録日時:WedMar1504:44:312017
登録者 :松田・藤岡
掲載期間:20170313 - 20170613
当日期間:20170313 - 20170313