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平成11年度第2回東洋文化研究所定例研究会

日時:9月9日(木)午後2時より
会場:3階大会議室

報告者:板倉聖哲
テーマ:「宋代文人サークルの表象ー虚構としての「西園雅集」とその絵画化をめぐってー」 

司会      中里成章
コメンテーター 小川裕充

「西園雅集」は蘇軾・李公麟ら北宋時代末の著名な文人たちの集まりで、彼らのネットワークを象徴する雅会と見なされてきた。南宋時代の画院画家を代表する馬遠の代表作「西園雅集図巻」(ネルソン・アトキンス美術館)はこの主題における現存最古の作例とされる。ところが、「西園雅集」の実在が近年の考証で否定する説が提出された。ここでは本図巻の図様を詳細に検討することで、その主題を確認する作業を行い、さらに実在しない雅会が故事として流布し主題化した過程について考察していきたい。
登録種別:研究会関連
登録日時:Wed Jun 16 10:40:34 1999
登録者 :研究・交流委員会
掲載期間:19990616 - 19990909
当日期間:19990909 - 19990909