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教員の新著が出版されました
Philip J. Ivanhoe, Sungmoon Kim ed. (Takahiro Nakajima et al.,)
"Confucianism, A Habit of the Heart: Bellah, Civil Religion, and East Asia"

About This Book

  Philip J. IvanhoeとSungmoon Kimの編集になるこの本は、故ロバート・ニーリー・ベラーに捧げられたものだ。そのタイトルに明らかなように、ベラーのHabits of the Heart: Individualism and Commitment in American Life(1985年、日本語訳は島薗進, 中村圭志共訳『心の習慣―― アメリカ個人主義のゆくえ』、みすず書房、1991年)を念頭に置くとともに、近年の中国での市民宗教(公民宗教)としての儒教という議論を参照したものである。2011年12月に、同名のシンポジウムを香港城市大学にて開催し、そこにはベラーも基調講演者として参加していた。晩年のベラーとの交友を得た貴重な機会であり、その後、2012年秋に東京に招聘するきっかけとなった。なお、ベラーの東京での講演をまとめたものに、ロバート・N・ベラー、島薗進、奥村隆編『宗教とグローバル市民社会――ロバート・ベラーとの対話』(岩波書店、2014年)があるので、是非参照されたい。
 中島隆博はこの本の中で、”Contemporary Japanese Confucianism from a Genealogical Perspective”を担当しているが、この発表をした後のベラーの反応には忘れられないものがある。その詳細は、「倫理的なモダニティーは終わらず ロバート・N.・ベラー健在」、『UP』473(東京大学出版会、2012年3月)に記したので、ご関心のある方は御一読いただきたい。


目次等その他の詳細情報は「刊行物・教員の著作コーナー」に掲載された記事をご覧ください。



登録種別:研究活動記録
登録日時:Wed Jul 6 07:17:19 2016
登録者 :中島・松本・野久保(撮影)・藤岡
掲載期間:20160705 - 20161005
当日期間:20160705 - 20160705