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GHC第2回サマースクールがプリンストン大学で開催されました

報告

 2016年5月9日(月)から14日(土)まで、Global History Collaborativeの第2回サマースクールが、アメリカのプリンストン大学で開催されました。本研究所は、この国際学術ネットワークの日本拠点として、日本学術振興会研究拠点形成事業「新しい世界史/グローバルヒストリー共同研究拠点の構築」の支援を受けています。昨年9月の本研究所での第1回サマースクールと同じく、ベルリン、パリ、プリンストンと東京の4拠点から、教員10人(部分的に出席したプリンストン大学の教員数名は除く)、大学院学生15人が参加しました。東京拠点からの参加者は、本研究所の羽田正教授、本学人文社会系研究科の島田竜登准教授、法政大学の杉浦未樹教授と本学学生3名の6名でした。
 全体のプログラムは、大学院学生があらかじめ提出し、スクールの前に配布されていた各自の博士論文計画を一つずつ検討し内容と方向性について議論する大学院学生セッションと、教員が主宰しグローバルヒストリーの方法に関わる論文を読んで議論し方法論についての知見を深めるメソッド・セッションの2部構成となっており、朝食、昼食の時間も含め、連日朝8時から夕方5時近くまで熱い議論が交わされました。
 正規のプログラム以外にも、第1回のサマースクールに参加した学生有志が、スカイプ、メイルを使い、ときには実際に会って話し合いながら準備を進めている共同での論文執筆活動の紹介セッション、近郊のトレントンやフィラデルフィア、ニューヨークへのエクスカーション、さらには、プリンストン大の開催責任者であるエイデルマン教授宅でのバーベキュー・パーティーなど盛り沢山のプログラムが用意され、教員・学生ともに1週間の共同生活を満喫しました。初日の朝には、緊張からか固かった学生たちの表情が、最終日にはすっかり打ち解けたものに変わっていたことが、スクールの成功を如実に物語っていました。
 忙しいスケジュールの合間を縫って各拠点責任者による会合がもたれ、毎年行っている4拠点による共同研究セミナーを来年1月に東京で、第3回サマースクールを来年9月にベルリンで開催することが決まりました。詳細は、今回のサマースクールのより詳細な報告とともに、GHCのウェブサイトでお知らせします。

期間中の様子

サマースクールの様子1

サマースクールの様子2

サマースクールの様子3

スクールの会場となった Dickinson Hall

プリンストン大学本部

エクスカーションの際のメキシコ料理店での夕食

関連情報

新しい世界史/グローバルヒストリー共同研究拠点の構築事業(Global History Collaborative)

本年度の募集要項(参考)

担当:羽田



登録種別:研究活動記録
登録日時:TueMay1704:28:272016
登録者 :羽田・藤岡
掲載期間:20160514 - 20160814
当日期間:20160509 - 20160514