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東文研セミナー「イスラーム・中東 における家族・親族」第3回集会のお知らせ

東文研セミナー「イスラーム・中東における家族・親族」第3回集会を以下のと おり開催いたします。
多くの皆様のご参加をお待ちしています。

日時:2017年7月22日(日)16時~

場所: 東京大学東洋文化研究所 3階 大会議室

発表:「エジプトの葬儀告示から考える家族的つながり」(岡戸真幸 上智大学)

概要:
 エジプト都市部の葬儀において、特に本発表が対象とするエジプト南部 (上エジプト)出身者の場合、故人の名と共に彼の家族・親族成員などの名が書かれた告示が、埋葬前の礼拝を行うモスクと夜の追悼式の情報と共に、街中の建物の壁や庶民的喫茶店に貼られることがある。本発表は、港湾都市アレクサンドリアにおいて、 上エジプト出身者の葬儀告示を資料に、そこに書かれた者たちの関係を整理し、その葬儀に同郷の者たちがいかに参列するかを、現地調査の結果から分析し、血縁関係にとどまらない家族的つながりとは何かを考えていく。


 IG科研の公募研究会「イスラーム・中東における家族・親族」の第3回集会として、上智大学の岡戸真幸さんに 上記題名で発表を行っていただきます。岡戸さんは長らく、エジプトのアレクサンドリアに居住する上エジプト出身者の社会関係や経済活動をフィールドワークしてきました。今回の発表では、これらの人々が関わる葬儀告示を資料として、「家族」にまつわるさまざまな事柄を論じていただきます。
 死者を弔い、遺族を慰める葬送儀礼は世界中に見られますが、葬儀の開催方法や手続き、そこに込められた意味は、社会や文化、宗教ごと、またはその中でも地域や世代、階層、個人等によって少しずつ異なるものだと考えられます。日本では死者の家族が「喪主」となり、親族や友人、近隣住民、職場の同僚等が「参列者」となることが多いかと思いますが、エジプトのアレクサンドリアではどのような様相が見られ、そこに現れる「家族的」つながりとはどのようなものなのでしょうか。
 皆さんと一緒に考えていきたと思います。
 多くの方々のご来場をお待ちしています。

(文責:竹村和朗)


主催:科学研究費基盤研究(A)「イスラーム・ジェンダー学の構築のための基礎的総合的研究」(代表:長沢栄治)



登録種別:研究会関連
登録日時:TueJul416:24:472017
登録者 :長沢・宇野・田川
掲載期間:20170705 - 20170722
当日期間:20170722 - 20170722