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「多言語状況の中の東アジア近代国家―言語問題にどう対処したか」が開催されました(7/30,31)

東洋文化研究所班研究「アジアにおける多言語状況と言語政策史の比較研究」では、科研費基盤B「言語政策史の国際比較に関する総合的研究」、多言語社会研究会、東京外国語大学「史資料ハブ地域文化研究拠点」と共同で下記の国際シンポジウムを開催いたしました。なお、本シンポジウムは当初本年3月に開催予定で、震災の影響で延期されていたものです。

タイトル:「多言語状況の中の東アジア近代国家―言語問題にどう対処したか」

日時:2011年7月30日(土)・31日(日)
場所:東京大学 東洋文化研究所 大会議室
使用言語:日本語、中国語(通訳有)


プログラム

2011年7月30日(土)
10:00-10:30 開催趣旨説明と報告者の紹介(原聖、女子美術大学)
10:30-11:30 渡辺美季(神奈川大学)「漂流・漂着と言語――琉中関係のなかの中国語と日本語」
11:30-12:00 コメント、パトリック・ハインリッヒ(独協大学)と質疑応答
12:00-13:30 昼食
13:30-14:30 陳培豊(台湾中央研究院)「「歌を聴いて字を識る」台湾話文運動――日本統治下の漢文をめぐる台湾人自助再生の道」
14:30-15:00 コメント、岩月純一(東京大学)と質疑応答
15:00-15:30 休憩
15:30-16:30 清水康行(日本女子大)「幕末外交文書に見る近代「日本語」への覚醒」
16:30-17:30 コメント、田中克彦(一橋大学名誉教授)と質疑応答
18:00-20:00 懇親会

7月31日(日)
9:30-10:00 前日のまとめと報告者の紹介(名和克郎、東京大学)
10:00-11:30 于錦恩(Yu Jin'en)(南京信息工程大学)「清朝言語政策研究」(通訳、包聯群、東京大学)
11:30-12:00 コメント、フフバートル(昭和女子大学)と質疑応答
12:00-13:30 昼食
13:30-14:00 包聯群(東京大学)「清朝末から民国初期にかけての言語政策、その研究動向」
14:00-14:30 コメント、藤井久美子(宮崎大学)と質疑応答
14:30-15:30 三ツ井崇(東京大学)「「開化期」朝鮮における言語改革とその背景」
15:30-16:00 コメント、李守(昭和女子大学)と質疑応答
16:00-16:30 休憩
16:30-18:00 総合討論(司会、原聖、女子美術大学、論点提起 藤井毅、東京外国語大学)


「多言語状況の中の東アジア近代国家―言語問題にどう対処したか」     「多言語状況の中の東アジア近代国家―言語問題にどう対処したか」

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当初コメンテーターとしてお願いしていた南京大学の徐大明先生は急遽来日出来なくなりましたが、二日間にわたり、それぞれの発表、コメント、論点提起をもとに、言語的近代化と語彙の翻訳、通詞・通訳の役割とその変化、言語の「口語化」の複雑な展開と文字改革、コンタクト・ヘゲモニー・ドミネーション、等々、多岐にわたる論点について、約50名の参加者の間で活発な議論が行われました。

付記: 本シンポジウムは、日中共同プロジェクト「東アジアの多言語状況と言語政策」の第一回シンポジウムとして行われました。開催趣旨など詳細については、以下のサイトをご覧ください
http://tagengo-syakai.sakura.ne.jp/xoops/html/modules/news/article.php?storyid=169

(名和克郎)



登録種別:研究活動記録
登録日時:TueAug209:35:072011
登録者 :名和・藤岡
掲載期間:20110731 - 20111101
当日期間:20110730 - 20110731