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東文研セミナー "Mongols in 14th Century Italian Painting: New Evidences" が開催されました

東文研セミナー "Mongols in 14th Century Italian Painting: New Evidences" が開催されました

講演題目:Mongols in 14th Century Italian Painting: New Evidences
講演者:  Michele Bernardini (Istituto Universitario Orientale, Napoli)
日時:    2012年2月22日(水)午後4時~6時
場所:    東京大学東洋文化研究所3階大会議室


報告:

 東洋文化研究所は、この度ナポリ東洋大学(イタリア)と学術交流協定を結びました。この枠組みを用いて、ナポリ東洋大学から、イラン学研究者のMichele Bernardini准教授をお招きし、講演頂きました。Bernardini教授は、13~14世紀にイタリア各地の教会で描かれたフレスコ画や写本絵画に見られる「モンゴル」的な人物像を次々と紹介し、その図像としての特徴を説明するとともに、なぜそのような図像が数多く描かれたのかを論じました。これまでほとんど注目されることのなかったイタリア中世絵画の中の「モンゴル」人に光をあてた興味深い報告でした。
 報告後の討論では、絵画に描かれた人物像をどのように解釈するか、彼らは一体何を表象しているのかという点に議論が集中しました。Bernardini教授は、当時ジェノヴァなどイタリア諸都市にはモンゴル系の人々のコミュニティがあり、画家にとって「モンゴル」人は身近な存在だったことを指摘し、少なくとも、イエスの十字架刑を描いた一連の絵画については、「モンゴル」人が「オリエント」の表象として使われていると結論付けました。
 東洋文化研究所は、今後もナポリ東洋大学との学術交流を様々な形で続けて行きたいと考えています。


東文研セミナー "Mongols in 14th Century Italian Painting: New Evidences" が開催されました

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東文研セミナー "Mongols in 14th Century Italian Painting: New Evidences" が開催されました

 東文研セミナー "Mongols in 14th Century Italian Painting: New Evidences" が開催されました



登録種別:研究活動記録
登録日時:Thu Feb 23 18:11:44 2012
登録者 :羽田・野久保(撮影)・藤岡
掲載期間:20120222 - 20120523
当日期間:20120222 - 20120222