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研究会(あまりにも自由な中国~その倫理の本質~)のご案内
科学研究費補助金
「『共同体』概念に依拠しない秩序形成の理論歴史学~魂の脱植民地化の新しい展開~」
『あまりにも自由な中国~その倫理の本質~』
12月18日(金) 1時半~4時半
東京大学 東洋文化研究所 第2会議室
橋本秀美 北京大学歴史系副教授/東洋文化研究所准教授
「論語に見る中国社会の人間関係倫理」
安冨歩 東洋文化研究所教授
「孫文の革命プログラムと自由の破却」
海部岳裕 大阪大学大学院経済学研究科特任研究員
「梁漱溟の理」
本研究会では、中国における<自由>とは何か、という問題を、論語の倫理、孫文の革命プログラム、梁漱溟の思想の三つの観点から論じる。橋本は、論語に見られる人間関係が、常に自己を基準とするものであり、それが
現代中国社会にも共通していることを紹介する。海部は、梁漱溟が孟子をどのように読んだかを論じつつ、その思想を中国社会の特性を踏まえて実践したのが、郷村建設運動であったことを明らかにする。安冨は、孫文の革命プログラムが、中国社会の自由を破却し、集団倫理に転換することで、中華民族を列強の圧迫による絶滅から守る、というものであり、それがマルサス人口論とスペンサー社会進化論の誤解に基づいていたことを示す。以上の論点をふまえつつ、時間をなるべく区切らないで、ダイナミクスの中から調和が生まれでるように議論したい。
安冨歩(東京大学 東洋文化研究所 教授)
登録種別:研究会関連
登録日時:Thu Dec 10 15:58:34 2009
登録者 :研究支援担当
掲載期間:20091210
- 20091218
当日期間:20091218
- 20091218