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東文研セミナー「临安与南宋的国家祭祀礼仪——着重于空间因素的探讨(临安与南宋的国家祭祀礼仪——着重于空间因素的探讨(臨安と南宋における国家祭祀儀礼――空間要因を中心としての検証))」が開催されました

報告

 2018年3月29日(木)午後、本所と復旦大学文史研究院との学術交流協定に基づいて来所された朱溢教授をお迎えして、「临安与南宋的国家祭祀礼仪——着重于空间因素的探讨(臨安と南宋における国家祭祀儀礼――空間要因を中心としての検証)」と題する東文研セミナーが開催された。
 女真族の金に首都の開封を追われた宋朝は、臨安(現在の浙江省杭州市)へ首都を移した(南宋)。これまで南宋の首都であった臨安に関する研究は都市研究の範疇、および社会史、経済史、文化史のアプローチにおいて行われ、特に経済、都市生活がその中心であった。朱先生は当時の地図を利用し、都市の規模、国の祭祀を行うための寺などの建築、そしてそこに辿り着く道路などの空間的要因から、臨安がどのように地方都市から首都へと再開発されたか、その再開発が臨安という都市、さらにはその都市に住む住民にどのような影響を与えたかについて分析を行い、当時の社会、経済、文化について検証した。さらに、臨安時代の南宋は、中国の歴代王朝の中で皇帝・朝廷と庶民との物理的な距離が最も近い王朝であったことも指摘された。約30名あまりの参加者があり、報告に続いて国の祭祀という国家のシンボルと国家の関係、祭祀と当時の市民生活とのつながりをめぐって活発な議論が展開された。

開催情報

日時: 2018年3月29日(木) 16:00-17:30

会場: 東京大学 東洋文化研究所 3階 第1会議室

講師: 朱溢 (復旦大学 文史研究院、教授)

題目:“临安与南宋的国家祭祀礼仪——着重于空间因素的探讨(临安与南宋的国家祭祀礼仪——着重于空间因素的探讨(臨安と南宋における国家祭祀儀礼――空間要因を中心としての検証))”

司会・討論:大木 康(東洋文化研究所 教授)

使用言語: 中国語

担当:大木



登録種別:研究活動記録
登録日時:Thu Apr 5 13:48:49 2018
登録者 :大木・黄・藤岡
掲載期間:20180329 - 20180629
当日期間:20180329 - 20180329