2018年4月13日に、サライェヴォ大学のアフメド・ズルズィッチ准教授を迎え、Oriental Studies in Bosnia-Herzegovina: Constants and Variablesという題目で東文研セミナーを開催した。ボスニア・ヘルツェゴヴィナにおける「東洋諸言語」による遺産についての研究史を呈示するだけでなく、旧ユーゴスラビア時代に「現在の我々を知るために必要な限りにおいて東洋諸言語による遺産を研究する」という目的のもと確立されたサライェヴォの「東洋学」が、旧ユーゴスラビア崩壊後のきわめて複雑な民族政治の展開の中でどのような役割を担わされ、どのような制約の中で継承されているのかという問題にまで踏み込んだ深い内容の講演であった。参加者は10名程度。
(文責:森本一夫)
論題:Constants and Variables in Contemporary Oriental Studies in Bosnia-Herzegovina
日時:2018年4月13日(金)17:30-19:00
場所:東京大学東洋文化研究所第一会議室(304号室)(東京都文京区本郷)
担当:森本