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東文研セミナー「第10回コプト・イスラーム物質文化研究会」のご案内

 この度、横浜ユーラシア文化館で9月17日より10月10日まで、『エジプトのイスラーム都市を掘る 日本調査隊によるフスタート遺跡の発掘成果―』と題し、早稲田大学に所蔵されているフスタート遺跡の発掘出土品が数百点展示される運びとなりました。精巧なガラス瓶のほか、華やかなフィルターと呼ばれる透かし彫り装飾の土器や彩文土器、ラスター彩陶器、マムルーク陶器などの華やかな工芸品のほか、実際の生活の中で使用された土器や陶器、オイル・ランプ、各種道具類・装身具類など、中世エジプトの生活の一端をみることができます。展示の詳細につきましては横浜ユーラシア文化館のHPにチラシが掲載されておりますので、http://www.eurasia.city.yokohama.jp/exhibition/img/2016fustat_chirashi.pdfをご覧ください。
 講演会やキャラリートークなども予定しておりますが、団体や授業の一環などで学生の方々などを引率いただける場合は、ご一報いただければ、文化館の学芸員もしくは私がご解説もさせていただきます。
 ぜひともお誘いあわせの上、お越しいただけますようお願い申し上げます。

 また、イスラーム地域研究機構のHPの「早稲田大学所蔵のイスラーム史資料関連データベース、フスタート遺跡出土遺物」では、1992年に刊行された発掘報告書で紹介されている早稲田大学所蔵遺物の一部がご覧いただけます(http://fustat.w-ias.jp/)。今回はここで紹介されている多くの実物資料をご覧いただくことができる機会となります。

 この展示に合わせまして、東文研セミナー「第10回コプト・イスラーム物質文化研究会」も開催いたします。今回は、イスラーム陶器に焦点をあてた次の二つのご発表です。こちらもぜひご参会ください。

開催情報

日時:9月22日(木・祝)13:30より

場所:横浜ユーラシア文化館1Fギャラリー http://www.eurasia.city.yokohama.jp/information/map.html

発表題目:
「金属の輝きラスター彩−不思議だらけのイスラーム陶器」 岡野智彦(青山学院大学非常勤講師)
「イスラーム陶器を科学する―化学の視点から探る土と炎の芸術」 二宮修治(人間文化研究機構国文学研究資料館研究部客員教授)

共催:早稲田大学イスラーム地域研究機構、東京大学東洋文化研究所班研究「イスラーム美術の諸相」、国士舘大学イラク古代文化研究所、日本学術振興会科学研究費基盤研究(B) 「イスラーム地域における物質文化史の比較研究〜イベリア半島から中央アジアまで(研究代表:真道洋子)」、横浜ユーラシア文化館

お問い合わせ:桝屋友子 masuya(at)ioc.u-tokyo.ac.jp

担当:桝屋



登録種別:研究会関連
登録日時:MonSep510:10:332016
登録者 :桝屋・藤岡
掲載期間:20160905 - 20160922
当日期間:20160922 - 20160922